他人の悪口を言わない人間に心を許すな
2016/04/10
先日、なるほどと思った本があったので紹介します。
他人の悪口を言わない人間に心を許すな
他人の悪口や陰口、批判を、けっしていわないひとがいる。
このタイプのなかには、性格がほんとうによくて、他人の欠点や悪い面に目がいかない人もいるだろうが、そういう人はむしろまれだ。
悪口や陰口を言わない人は、口が堅いということでは信用できるが、だからといって人がよいということではない。
そういう人は、人の悪い面を見ていないわけではなく、方便としていわないだけのことがある。
作家の司馬遼太郎氏のことを、氏と親しい人がマスコミで「人たらしの名人だ」と語っていた。相手の長所や美徳をほめ、相手をとりこにするのにひじょうに長けていたというのだ。
ところが、家では、テレビに出てくる人たちのことをボロカスに批判していたらしい。司馬氏が面識がある人のことを批判していたのかどうかはわからないが、家庭では、眼力鋭く、テレビに登場する人たちを批評していたのだろう。
これは何も司馬氏にかぎったことではないが、いつも他人をほめることしかない人は疑ってみたほうがいい。案外、家庭では妻といっしょになって、友達や知人のことをボロクソ、クソミソにいっている場合があるからだ。
こういう人にたいしては、自分の本音をいわないほうが無難だろう。そうすれば、その人と同じになってしまうが、そういうつきあい方をしながら様子を見るのもひとつの対処法だ。
出典 ISBN4-309-65008-2